#08 くまのキャラクターが生まれた日
ファミリアのキャラクターとして長く愛されている”ファミちゃん”
現在ではTシャツやカーディガン、雑貨など季節を問わずさまざまな商品に登場しています。
こぐまのぬいぐるみ

ぬいぐるみの原型となったくま柄の包装紙
ファミリアのアイキャッチャーであるこぐまが誕生したのは創業してまだ間もない1951年頃でした。
もともと最初は白地にローズ色のかわいい小鳥と兎をデザインしたものでしたが、こぐまが好きだった創業者の坂野惇子はその小鳥達の雰囲気をこぐまに変え、
ブルー地の包装紙にしました、これが契機となり現在のファミちゃんとリアちゃんのくまが誕生しました。
ファミちゃんの生みの親

ある喫茶店の片隅で絵を描いていた田村泰の姿に目をとめた坂野惇子が、プライスカードのデザインを依頼したことがきっかけでした。
その頃、大好きだったこぐまをモチーフにしたデザインの構想を温めていた坂野惇子はそのデザインを田村泰に発注しました。
この時生まれたのがこぐまの双子、ファミちゃんとリアちゃんです。
ファミちゃんとリアちゃんにはしっかりとしたキャラクター設定がされています。
この設定を作りこむことで、子どもたちにこぐまの一家をより身近に感じてもらえるのではないかと考えたのです。
2代目ファミちゃんリアちゃん登場


当時のこぐまのぬいぐるみはすべて手作業でひとつひとつおつくりしていました。
そのため、増産が難しいのが問題でした。「より多くのお子様にぬいぐるみを届けたい」との思いから、1970年代に
工場生産のぬいぐるみが誕生しました。このぬいぐるみはおよそ20年強の間、ファミリアのアイキャッチャーとして活躍しました。
ファミリアカレンダー


1967年、かわいい10匹のこぐまをキャラクターで描いたこども対象の
ファミリアカレンダーを制作しました。月を「がつ」とひらがなで書いて横に表記するなど、漢字をまだ習っていないこどもに
配慮するとともに、自然と英語にもなじめるような工夫が施されています。
また、こどもだけでなく大人にも使いやすいように、お天気や一日のできごとを書き込める欄があるなど、当時では非常に画期的なカレンダーでした。
おはなしTシャツ

1952年頃、それまで肌着としか見られていなかったT型のシャツを完全なアウトウェアにし、胸と背中の両面にこぐまのイラストを大胆に描いたデザインを思いつきました。「この絵から子どもに自由にお話を連想してもらおう」という意図がそこにはありました。そのTシャツはすぐに現実のものとなり、このTシャツは「おはなしTシャツ」と名づけられました。Tシャツの前後のイラストを連動していて、それをみた子どもが様々な空想を膨らませることができるようになっています。このTシャツは約60年ほど前に販売が開始され、現在もなお夏になると新しいデザインが店頭に並ぶ人気商品です。
ファミちゃんの移りかわり

